『きみのために棘を生やすの』

きみのために棘を生やすの


あのひとがほしい――。彩瀬まる、窪美澄、千早茜、花房観音、宮木あや子が、「略奪愛」をテーマに紡いだ書き下ろし恋愛官能小説集。 


アンソロとしてのテーマにはそんなに惹かれなかったんだけど、
一生ついていくと決めている彩瀬さんが書いてたので。

彩瀬さんの「かわいいごっこ」、すばらしくよかったです。
優しいけれど将来性のない、優柔不断なパートナーと同棲する女性が、
押し付けられた文鳥を通して自分の「愛情」に対する価値観に揺れる話。

もうねー、このひとの書くもの、活字ぜんぶ丸のみしたいくらい好き。
言語センスもそうだし、うら寂しい中にぽっと灯る希望の余韻が。
読後感がすごくいいんだよね。
ところでわたし、倉科さんみたいな男の人嫌いじゃないです・・・よ(*ꆤ.̫ꆤ*)


あと宮木あや子さんの「蛇瓜とルチル」も面白かった。
役者の卵の若い美少年にしか食指の動かない女の人の話なのかなと思って
読んでたら、そっかこれ「略奪愛」かー、と。

結局、【ネタバレ】主人公が友衛に対して抱いてたのは恋じゃなかったんかね。
共依存というほどがんじがらめじゃないけども、友衛が自力で脱皮しなかったら
そうなっていたんだろうかって思うとそれも読んでみたかったなって 【ネタバレ終り】

TV番組の衣装さんという職業のディティールもすごく面白かった。
『校閲ガール』とか『憧憬☆カトマンズ』(このタイトルすごいなw)は
バリバリお仕事小説みたいなんでこれも読んでみたい。


校閲ガール
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