最果タヒ 『星か獣になる季節』

星か獣になる季節 (単行本)


ぼくのアイドルは殺人犯!? 推しの地下アイドル・愛野真美が逮捕されたというネットの噂から平凡な高校生・山城の日常はデスペレートに加速しはじめる――。


最果タヒ 『星か獣になる季節』読了。

この読みづらい文体は意図的な演出なのか、それとも、単にわたしが
ニューエイジが操る新世代の文体についていけなくなったのか微妙なところ。
西尾維新の文体すら苦手とするわたしにはちと辛かった。

ストーリー的には特に目新しさはないんだけども、
(強いて言えばあそこまでブっとんだ思考の森下という人間について
読み手が納得するような理由が何も語られないのがすごい)

この人が書く物語においては殺人というのは大した意味はなく、
17歳の高校生という時期がいかに救いがない狂乱の季節であるか、
というただそれだけを強調するのに殺人が起こってるようなところがあるので
タイトルがすべてというか、タイトルの付け方が見事だなあと。

この人の「平凡」というものに対する異常な怖れは一体なんなんだろうな。
今の若い人にしてはめずらしいほどのガツガツした印象というか。

アイデンティティがぎらぎらしてるのに妙に冷めてるというかダウナーな文章は
読みにくいんだけど妙に癖になるような感じがあるので、詩のほうも読んでみようか。





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