世界の果ての通学路

世界の果ての通学路 [DVD]


世界には、学校にいくために想像を絶する道のりを、毎日通っている子どもたちがいる― フランス発、地球を通学路という観点から捉えた驚きと感動のドキュメンタリー!
どうして彼らはそんなに苦労してまで学校に行くのだろう? 別の大陸、違う言語、宗教、生活環境の中で暮らす4人の子どもたちは、真っ直ぐな瞳で同じ思いを語る。 「夢をかなえたいから」 世界の果ての通学路から、希望に満ちた地球の今と未来が見えてくる。


ケニア・ライキピアの11歳の少年・ジャクソン。
まだ陽も昇らない5時半、彼は妹のサロメを連れて学校へ向かう。
「無事、学校へ着きますように」父が祈る。

小高い丘に登り、象の群れを確認する。
「今日はあっちから行かないとだめだ」
野生動物が群れるサバンナを、命がけで学校まで通う兄妹。
学校まで15キロ、2時間の通学路。


モロッコ・アトラス山脈。12歳の少女・ザヒラ。
「おばあちゃんも学校へ行った?」少女の問いに、祖母が答える。
「モスクだけ。そういう時代じゃなかったからね」
大きな石がゴロゴロ転がる険しい山道をひとり歩くザヒラ。
学校まで22キロ、4時間の通学路。


アルゼンチン・パタゴニアの11歳の少年・カルロス。
果てしなく続く荒涼とした大地。
「おにいちゃん、前に乗りたいよ」そうねだる妹のミカを鞍の後ろに乗せて、
滑り落ちたらただでは済まない断崖を馬に乗って進む。
学校まで18キロ、1時間半の通学路。


インド・ベンガル湾の13歳の少年・サミュエル。
彼の両脚は動かない。
2人の弟たちが兄の乗った車椅子を押しながら学校へ行く。
舗装などされていない道は車輪が埋まる。
学校まで4キロ、1時間15分の通学路を、毎朝3人の兄弟は行く。



日本で生まれ育った身には、想像を絶する光景が淡々と続く。
まさに命がけの通学路を通う彼らを見ているうちに、自然と湧いてくる疑問がある。
「なぜ、そうまでして学校へ?」
 
「かなえたい夢があるんだ」
肌の色、言語、国が違っても、彼らはみな一様におなじ答えを返す。
足が動かない、女性が学ぶことに理解がない、山のような障害を背負いながら、
きらきらした目で語る彼らには、悲壮感などまるで感じられない。

最初は、自分の恵まれた環境を無意識に噛みしめながら観ていたのだが、
途中からどうでもよくなった。たぶんそういうことじゃないのだ。
そもそも教育とは何だ、人はなぜ学ぶのか、そういうことを考えさせられる。





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