フランケンウィニー ブルーレイ(2枚組/デジタルコピー付き) [Blu-ray]


ニュー・オランダの町で暮らす科学に夢中の10歳の少年ヴィクターと陽気な愛犬スパーキーはかけがえのない相棒。だがある日、不幸な事故がスパーキーの命を奪ってしまう…。
悲しみに暮れ、その事実を受け入れられないヴィクターは、なんと“禁断の実験"によってスパーキーを甦らせてしまった! つぎはぎだらけのフラン犬として…。
そして、その秘密をクラスメイトに知られてしまい…! !


来週「ティム・バートンの世界」に行く予定なので、予習として。
観そびれてた「フランケンウィニー」観た~(*⁰▿⁰*)

“生き物を蘇らせる”というテーマについては賛否両論だと思うんだけども
 わたしは「コープスブライド」もこれもすごく好きだ。


ティム・バートンのコープスブライド 特別版 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ (2010-07-14)
売り上げランキング: 3,823

(そういえばこっちの主人公も「ヴィクター」だったね)


もう何より、パペットの造形、動き、セットのリアルさ、小道具の細やかさ、
モノクロの陰影の美しさといった映像のすべてがすばらしい!!!
特典映像の制作現場を見るまでもなく、携わったスタッフすべての
作品への愛情が画面から溢れていて、見ているだけで幸せな気分になる。

本家のキャストさんももちろんだけど、日本語吹き替え版のキャストさんが
とても魅力のある演技をしてらしてすごくよかった(*ꆤ.̫ꆤ*)

ヒロインのエルザ・ヴァン・ヘルシング(いい名前だ・・・・・)役の
南里侑香さんはパワーパフガールズでめちゃくちゃかわいいバブルスやってて
わたし南里さんのおかげでバブルスが一番好きになったし、
エルザもとってもキュート♡でした。

あとはなんといってもヴィクターのパパ役の平川大輔さんが!!!!!!
あのめっさいい声でやさしいパパンをやってて死にました・・・_:(´ཀ`」 ∠):_
(free!クラスタさんにも超絶おすすめするよ!!!)


展覧会楽しみだな~たっぷり見てこよ!!(*⁰▿⁰*)






キャビン [DVD]



森の別荘へとやって来たデイナ(クリステン・コノリー)やカート(クリス・ヘムズワース)ら大学生の男女5人。彼らが身の毛もよだつような内容のつづられ た古いノートを地下室で発見し、呪文を唱えてしまったことから、何者かが目を覚ましてしまう。一方、彼らの知らないところではその一部始終が監視され、コ ントロールされていたのだった。そして、何も知らない彼らに魔の手が忍び寄り……。 



2013年観そびれ映画「キャビン」観ました。
一応ホラー映画???なの????


わたしかなりビビリなんだけど、全然怖くなかった。
むしろこっちが怖がろうと徐々にモチベーションを上げていってるのに

「ざーんねーんでした☆(*゚д゚⊂彡☆))Д`)」

とばかりにフラグをバッキバキへし折ってくかんじの
フラグクラッシュホラー(?)です。

今考えましたこのキャッチコピー。


特にホラー映画に詳しいわけじゃないけど、いわゆる「ホラーのお約束」を
逆手に取った、かなり斬新なシナリオだと思う。
斬新すぎて演出が追い付けなかったのか、
大真面目なのかギャグなのか判断に苦しむシーンも多々ありましたが
総合的に大変おもしろかったです。満足!(*゚∀゚)=3


以下、ネタバレ全開の感想です。ご注意ください( ´ー`)
映画を観た人にしかわからない感想ですんまっせん。

あ、これから映画を楽しみたい人は日本版PVは絶対見ない方がいいです!
あれはヒドい。肝心なシーンが全部見えちゃってるよ・・・・・。















どこが斬新かっていうのはホラーマニアの方々が丁寧に説明してくださってる
ブログがザクザクあるんで、省略!!( ´ー`)




☆個人的見どころその1



投げやりなフレンドリーな壁画!



生贄の条件(属性)を描いた5枚の壁画。
地下に眠る太古の巨神を鎮めるため、連綿と続いてきた儀式であることを
証明するための壁画・・・・・?のはずなんだが・・・


















えっ・・・・ピクトさん!?!?!?













(参考画像:ピクト氏)

もう少し禍々しいデザインの壁画ならヤバい儀式的な雰囲気が出るんだが
これがピクトさんになると、なにか愉快なアトラクションかな?(゚▽゚*)
わくわくしてしまうではないですか。
(まあある意味ラストは愉快なアトラクションみたいなもんだったが)

怪物のCGに予算使いすぎて、壁画の美術まで手が回らなかったのかな・・・





☆個人的見どころその2



♪どんぐりころころ除霊


この生贄儀式は世界各国で行われているらしいということは
ちょいちょい映る管制室のモニタやら監視者のオッサンたちの会話から察しがつくんだが
日本支部のモニタに映し出される除霊シーン(つまり生贄は失敗)がなぜか


学校の教室で悪霊を囲んで輪になった女児たちがどんぐりころころを唱和 



除霊成功?悪霊がカエルに変☆身



という、何を参考にしたのかわからないジャパニーズホラーが
繰り広げられておりまして・・・・。
(ネタ解説動画見ると一応リングネタらしいんだけど、どんぐりころころ程度で
どうにかできる貞子さまではあるまいて・・・・)

牧歌的などんぐりころころのリズムにもだえ苦しむ悪霊が気の毒でした(´;ω;`)

ところであの女児さんたち、どう考えても5つの属性に当てはまらない気が
するんですけど、日本式は生贄の条件が違うんかしら。




☆個人的見どころその3



個人的っつーかこれ見たホラーファンが全員大喜びのクライマックスシーン、



血眼になって追いかけてくる特殊部隊からデイナとマーティが逃げ込んだ
警備室??のようなところにいかにも~な緊急スイッチ!
なんかコンソールが古いよ!それタイムボカン世代くらいのコンソールじゃない!?
きっと予算がないんだなこの施設!



半ばやけっぱちにスイッチをぽちっとな!するデイナ

不吉な起動音とともにエレベータが動き、そして



\チーン/




エレベータホールにモンスター大☆集☆合

そして始まる大虐殺!

SATも監視者も血祭り!まさに阿鼻叫喚!!



あのさ、ちょっといいかな、


ねえ、なんでそのスイッチ作っちゃったの


どう考えても施設の設計者が元凶です。あっさては地下の巨神の(


もうね、ここ最高でした。
きっとこのシーンがやりたかったんだね監督!
わたしここのシーンを見るためだけに映画館行って1800円払ってもよかったよ!!!


前述のとおり、わたし別にホラーマニアというわけではなく、
はっきり元ネタがわかったのは「エイリアン」のフェイスハガーと
「死霊のはらわた」の木(?)くらいでしたね~。


( ゚∀゚)「あっナルガクルガだ!」


と思ったのは「ブレイド2」のドラゴンバットでした。見てない。
答え合わせはこちらのサイトで↓

「10分でわかる映画『キャビン』に登場する全てのホラーネタ」


エレベーターホールでの虐殺シーン、すみっちょのほうにいたゾンビが
なんか緑色の汁汁しいものをゲロゲロやってたし、
ラテン語の呪文でゾンビ一家が蘇るところなんかも「死霊のはらわた」
を彷彿とさせるし、特にサム・ライミリスペクトを感じたよ!

サム・ライミはスパイダーマンより死霊のはらわたより、
断然「スペル」が好きです(*⁰▿⁰*)あんなに笑ったホラー映画ないよ!


スペル コレクターズ・エディション [DVD]
東北新社 (2010-04-23)
売り上げランキング: 59,625


地下に封印されてるヤツ、字幕が確か「古き神」?だったか
「太古の巨神」だかそんな感じだったんで、なんとなくオチはクトゥルフなのかなと
思ってたんだけど、ラストは手だけでしたねww
全身像見たかったわあ~。


は~、楽しかった。
クリステン・コノリーもかわいかったし、フラン・クランツもめっさ好み(*ꆤ.̫ꆤ*)
細かいことは気にすんな的ノリでおもしろかったです。こういうホラーいいなあ。


ところで楽しみにしてた「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」が
気軽に行ける範囲の映画館では公開がありませんですた(´;ω;`)
まあこれもレンタルで見ますかね











うどん キツネつきの (創元日本SF叢書)



パチンコ屋の屋上で拾った奇妙な犬を飼育する三人姉妹の人生を繊細かつユーモラスに描いて第一回創元SF短編賞佳作となった表題作、郊外のうらぶれたアパートで暮らす、多言語の住人たちの可笑しな日々「シキ零レイ零 ミドリ荘」、十五人姉妹の家が立つ孤島を、ある日見舞った異常事態「母のいる島」、ウェブ上に出現した、謎めいた子供たちの日記から始まるシュールな冒険 「おやすみラジオ」、ねぶたの街・青森を舞台に時を超えて紡がれる美麗な幻想譚「巨きなものの還る場所」の全五編。新時代の感性が送り出す、優しくて可笑 しくて不思議な、家族と仲間の物語。 


高山羽根子 『うどん キツネつきの』読了。
第一回創元SF短編賞佳作。


完全にしてやられた。

参りましたというほかない。
もう一番最初の、表題作「うどん キツネつきの」のオチで
完全に仕留められちゃった感。ばきゅん!


あまりに普通の、淡々とした日常が、ふとした瞬間にぐにゃっと歪む。
その「歪み」も、少しだけギクリとさせられるものだったり
ひたすらバカバカしかったりテイストは色々なんだけれど、
とにかく、ある瞬間にポーン!と別の次元へすっ飛ばされる感じが快感!

特に「うどん キツネつきの」のオチに関しては、
<ネタバレ>エジプト展でカノポス壺を実際に見た後だったので、
もうビジュアルがありありと浮かんでしまって、その脳内イメージの
シュールさにしばらく現実世界に戻ってこれなかった</ネタバレ終わり>



高山さんは、酉島伝法さん、倉田タカシさんの3人でやってらっしゃる
幻想旅情リレー書簡集「ゆきあってしあさって」
高山さんのターン「21通目の手紙(高山羽根子より)」の、
“お金という概念がなく、貨幣の代わりに踊りを踊る国”というお話が
 とてもステキ(*⁰▿⁰*)

高山さんの面白いところは、「お金の代わりに踊り」なんていう、
ファンタジーな設定を持ってきておいてから、
「でもベテランじゃない店員には踊りの価値がわかんないから
若い店員は専用スカウターを使う」って流れになるところだよ!!!
なんでそこでスカウターwwwwwww

このシュールさと誰も思いつかないようなネタの飛躍の仕方、
九井諒子さんが好きな人はきっと高山さんにハマるんじゃないかと。



Twitter文学賞の国内篇、ギリギリまで悩んでこの短編集に投票しました。
もっともっと話題になっていただいてバンバン売れていただいて
執筆依頼が来ちゃって来ちゃって困るわ的立場になっていただいて、
もっと!もっと読みたいんです!!読ましてお願い!!























2/21にウサギノネドコ(http://usaginonedoko.net/)で行われた
小田隆さんのトークイベント「古生物アーティストに学ぶホネの魅力」レポ。


 
ウサギノネドコ・ホネ展 http://usaginonedoko.net/wp/?p=488
小田隆さん公式サイト: [STUDIO D'ARTE CORVO]
小田隆さんTwitter (@studiocorvo)




18:30 トークイベント開始



小田さん 「お腹すきましたね」


ですよねww だって店中にカレーのいい匂いが・・・・!!(°﹃°)
カレーは後のお楽しみ!(°﹃°)


まずは小田さんの自己紹介。主にどんなお仕事をなさっているか。

・古生物の復元画
・動物のイラスト
・美術解剖学の研究   など。

それぞれの分野で実際に手がけられたイラストをスクリーンに投影しつつ
解説してくださいました。




チベット山羊の頭骨デッサンのメイキング














ウサギノネドコのコレクションである、チベット山羊の頭骨デッサンの
制作過程についての解説。

これはまず頭骨の写真を撮ってからそれをトレースして描いたものだそう。
ただし、写真という平面を見るのと、立体を人間の目で見るのとでは
当然見え方違ってくるので、写真を見たまま描くのではないと。
(なので、当然ながら完成したデッサンと写真では異なる点も出てくる)

 頭骨を、静物画のリンゴのように単なるモノとして描くのではなく、
「生き物の中身ということを意識して描くのが大事」というお話に
なるほどなあ、と思った。


小田さん 「(骨であっても)生きていた時の姿勢でいて欲しいんだよね」


また、このデッサンのもとになったチベット山羊の頭骨の角の部分を
実際に触らせていただいた。



表面はざらざらしてる。不思議なかんじ。
なんでこんなふうに捻じれてんだろう。
この美しいカーブも、きっと何か理由があるんだろうな。





キリンの頭骨デッサンのメイキング















小田さんのブログにもこのデッサンの過程が載ってます。
鴉工房「キリンの頭骨を描く 6 完成」

このデッサンのもとになったキリンの頭骨は京都市動物園から借りたもの。
長さ70センチくらいだそう。かなりでかい。

頭骨全体はチャコールペンシルだけど、歯の部分だけはアクリル絵具。
骨はリン酸カルシウムだけど歯はエナメル質で艶があるから
これを表現しようと思うとチャコールペンシルでは無理とのこと。

哺乳類は普通、歯がダメになると死ぬしかないんだけど
動物園で人が世話をしてる哺乳類は歯がダメになっても生きられるから
動物園由来の骨は歯がおかしな形(野生ではあり得ない)になってることが多いとか
興味深い余談も。




復元画とはどういうものか


・復元画とは、研究者との共同作業である。
・今生きている動物にも興味を持って絶命動物にアプローチする必要がある。
・生き物の中身の構造を理解するのが美術解剖学。美術解剖学をやらずに
復元画を描くことは不可能である。


実際に、別々の人が描いたアパトサウルスの復元画の比較が面白かった。
同じパーツを使って描いているのに、その生物への考え方によって全く異なる形になる。
それゆえ、なぜそのような形に描いたのかという説明責任が伴うと小田さんは言う。

参考:自然科学のとびら(神奈川県立 生命の星・地球博物館広報誌)
 Vol.8, No.1 「恐竜が描かれるまで」





タンバティタニスの復元画プロジェクト
 


発見されたタンバティタニスの頭部のごく一部の化石から、頭部全体を復元する作業。
まず化石のパーツから頭部全体の骨格を復元していき、
さらにその頭部骨格から生きていた頃の姿を復元していく。

研究者と百通にも及ぶメールのやり取りをしながら何度も描きなおしを重ねていく、
気が遠くなるような地道な作業。
歯の噛み合わせまで正確に、精密に描かれていて「そこまでするのか」と感心した。


復元画で大事なことは、最初に全体のイメージをつけないこと。
今あるパーツを徐々に積み重ねていき、頭から尾まで完成させた時、
初めて全体図が出来るのが復元画の正しい形であると。


小田さん 「復元画やっててよかったなと思うのはですね、世界で初めて
     この図(完成図)が見れるってことなんですよね
     タンバティタニスという生き物を世界で初めて具体化したのは
     僕らなんですから


もし今後、新たな化石や資料が発見されて小田さんが描いた復元画が
間違っているという指摘を受けたとしても、
それは小田さんの復元画があってはじめて反証できることであって、
たとえ現時点の復元画が間違っていたとしても決してそれは無価値ではない。
というのが小田さんの復元画への姿勢。 


小田さん 「否定されたら悔しいでしょって人もいるんですけどね、
      真実に近づくわけであるから、反証は嬉しいことなんですよ」


参考:丹波新聞 2014年8月14日
丹波竜は新属新種 学名決定、論文を発表「タンバティタニス・アミキティアエ」





「知らないと自由に遊べない」


小田さんがトークの中で何度も繰り返して強調してらっしゃったのが、
「知らないと自由に遊べない」ということ。

Twitterで話題になったガチャピンの骨格予想図
ムックは「あれは蟹だよね、プロペラは触手でしょ」って話とか。

『進撃の巨人』の獣の巨人の骨格図とか。


こういう遊びは、知識があって初めて出来ること。
絶滅した古生物だからといって「こうだったらカッコイイ」とか「こうあるべき」と
想像の赴くままに描いてしまったらそれはただのファンタジーであって復元画ではない。
全てが想像できるというのは自由とは違うことである。


私自身は全く絵の素養がないんですが、トーク全体を通して、
今生きている生物を描くにしても、現存しない古生物を描くにしても、
その生き物の仕組みを知る、美術解剖学というのがいかに重要であるか、
ということを実感できました。

 

森林食堂さんの骨付きカレー


約1時間半のトークの後、お待ちかねの!カレーです!!(°﹃°)
人気のカレー屋さん、森林食堂さんのケータリング!



















イベントに合わせて、鹿と猪の骨付き肉のカレー!!

めちゃくちゃおいしかった・・・・・!!(*⁰▿⁰*)

お肉がとっても柔らかくて臭みもなく、カレーはとてもスパイスが効いてて
じわじわと汗が出てくる、なんというか健康的な辛さ。
パパド(ヒヨコマメかな?)もパリパリして香ばしく、カレーによく合ってたし、
キャベツとラディッシュのマリネも甘酸っぱくてさっぱり。

森林食堂さん、今度お店にも行こう。他のカレーも食べたいい(゚▽゚*)





ブラキオサウルス(+α)のライブドローイング



カレーをいただいた後は、小田さんのライブドローイング!

「動画でも写真でもなんでもOKですよ」とのことだったので
わたしもムービー撮らせてもらったんですが、逆向きからの撮影の上、
慣れないことするもんだから手ブレがひどくて(;꒪ꈊ꒪;)


他の参加者さんがアップされた動画があったので、こちらをどうぞ。















このブラキオサウルスが10分足らずで・・・。
いやあ、すごいものを見ました。参加者全員釘づけ!



ウサギノネドコさんでは小田さんのデッサンのポストカードや
Tシャツなども販売しているので、チベット山羊とキリンの頭骨デッサンの
ポストカード買いました!✧\٩( 'ω' )و // ✧



キリンのポストカードの裏にサインをいただいて、
リクエストしたシルエットのキリンも描いていただいた(*´pq`*)ムフッ


復元画のお話、初めて知ることばかりでとても面白かったです。
ホネ展は3/30日までやってるそうなので、興味のある方ぜひどうぞ。












































正月に行ったメトロポリタン美術館 古代エジプト展(神戸市立博物館)
が大変よかったので、いまさら思い出しメモメモ。

公式: http://met-egypt2014.jp/





展示室入ってまず思ったのが、

よく残ってたな!よく見つけたな!!
そんでよく掘り出したな!!!!!


・・・ってことですかね。

だってそこにドーンて置いてある像、紀元前1400年とかだよ???
花崗岩のハトシェプスト女王像とか石灰岩のスフィンクス像なんて
ガラスケースもなしにドン!と置いてあってハラハラしたw大丈夫なのあれ

現存すること自体が奇跡みたいなもんだし、発掘には気の遠くなるような
時間とお金がかかっただろうし、造形や美術的価値がどうとかいうより
まず目の前に実物があるということ自体に感動した。
メトロポリタンもよく貸してくれたよね!!


展示は全部で7章にテーマ分けされてて、
1章はハトシェプスト女王にまつわる展示物、2章がハトホルだったんだけど、


 もうね、2章ずっと 牛無双◝(⁰▿⁰三⁰▿⁰)◜


ひたすら!!
頭部全体が牛なこともあれば耳だけ牛とか、見た目人間だけど角生えてるとか。
とりあえず体の一部でも(耳とか)牛っぽかったらそれはハトホルらしいよ!
おぼえました!!

メガテンでもお世話になってるハトホルさん、わたしずっと誤解してたんだけど、
頭のアレは冠的なかぶりものじゃなくて角なのね!!まるいのは太陽!
















あとハトホル関連の展示物では「シストラム」っていう宗教楽器がやたら多かった。
実際の音が聞けるコーナー(天井のスピーカーから聞こえる)があって、
シャカシャカというかシャラシャラというか、ウィンドチャイムをめっちゃ細くしたような、
楽器というにはかなり心もとない繊細な音がしました。


で、牛ゾーンを抜けるとそこはめくるめく動物のせかい°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°


ネコ・カバ・ライオン・ヘビ・カエル・ジャッカル、神像だろうがレリーフだろうが
装身具だろうが楽器だろうが壺だろうが、んもう動物モチーフだらけ☆
ここらへんのゾーンが見ていて一番楽しかったかな。

なんでエジプトの神々がみんな動物の形かっていうのは色々理由があって
本読んでても学者によって言うこと違うんだけど、実物を目の前にすると
ひとりでに想像が膨らむな~。たのしいな~(*⁰▿⁰*)



今回の展示のテーマが「女王と女神」だったんで、神像やレリーフの他にも
化粧道具やアクセサリ類がたくさん展示されてて、女性のお客さんはみんな
目を輝かせて釘づけになってたw

惜しかったのは、細かい細工のスカラベやビーズなんか爪の先くらいの大きさしかなくて、
ガラスケース越しだと細部までちゃんと見えなかったこと。
鑑賞用のルーペや双眼鏡を持ってる方を展覧会でたまに見かけるが、
わたしもひとつ買おうかなあと思った。もっと隅々まで見たかった!!!



他にも、ミイラ作る時に取り出した内臓入れとくカノポス壺とか、
(これ想像してたよりずっとでかかった。)
キヤ(アクエンアテン王の妃のひとり)のレリーフとか印象深い展示がいっぱいで、
2時間くらいかなあ、かなりじっくりたっぷり楽しんで見てきた。




全部の展示物の中で一番気に入ったのが「呪術のための壺」(Magical Jar)と
題のついたタウェレト女神の小さな壺で、グッズコーナーで再現ストラップを
見つけたので迷わずゲットだぜ✧\٩( 'ω' )و // ✧

















ぐ  う  か  わ

これ実物は6cmくらいの釉薬凍石の壺で、
頭のとこはフタになっててパカっと開くらしい。
そんでそこにおまじない?を書いたパピルスを入れといたらしいと解説があった。

「呪術」っていうとちょっと禍々しい攻撃的なイメージだが、
このタウェレト女神は出産を司る女性と子供を守る神として信仰されてたらしいんで
実際はお守り的なアイテムだったんじゃなかろうかと。

全身まんまカバのタウェレト神像もあったんだけど、
こっちのキマイラタイプ(カバ+ライオン+ワニ+女性)直立スタイルが
なんともいえずユーモラスじゃなーい?(*ꆤ.̫ꆤ*)

















底の刻印もちゃんとあって感動した!
(これは儀式に使ったとか印鑑?みたいにしたとか諸説あり)
実物のヒビワレや色落ちも忠実に再現してあって、このストラップ超お気に入り(o´∀`o)



いやーほんとこの展覧会すごくよかった。たのしかった。
どのくらい楽しかったかっていうと、
ヒエログリフを勉強しだすくらいです。
この本わかりやすくてよかったです(*ꆤ.̫ꆤ*)おすすめ












ヒエログリフで名前を書くとこう!(`ФωФ')


とりあえず、鳥が書けないと古代エジプトでは生きていけないことがわかった。







神州纐纈城



武田信玄の寵臣土屋庄三郎は夜桜見物の折りに老人から深紅の布を売りつけられる。これぞ纐纈布!古く中国で人血で染められたとされる妖しの布だ。この布が発する妖気に操られ、庄三郎がさまよう富士山麓には、奇面の城主が君臨する纐纈城や神秘的な宗教団が隠れ棲み、近づく者をあやかしの世界に誘い込む。怪異と妖美のロマンを秀麗な筆致で構築し、三島由紀夫をも感嘆させた伝奇文学の金字塔。



出先で時間を潰す文庫を忘れたので青空文庫から適当にチョイスしたら
これがめちゃめちゃ面白くてな!?
(まー時代が時代なんで某病気に対する超差別的表現がザックザクですけど)


妻の不貞(疑惑)にキレちゃって殺人鬼と化した陶器師(整形イケメン)やら
謎の整形外科術を持つ美貌の造顔師月子やら
13歳にして得体の知れない強さと身体能力を持つスーパーツンギレ少年甚太郎やら
病に侵されお脳まで完全にイっちゃった暴走城主やら、やら、
出てくるキャラが全員 めっさ 濃い (;꒪ꈊ꒪;)


何故か塚原卜伝がいきなり出てきて(ほんまなんで塚原卜伝・・・・)
陶器師と死闘を繰り広げたりして、このへんの描写がめっちゃアツい。
あと個人的には瀕死の庄三郎が小舟で流されるとこが冥界下り的な雰囲気で
すごく好きだなあー。

ほんでさ、ついに人心まで失っちゃった城主が「祝福を受けてくれ!」とかって
故郷の甲府が阿鼻叫喚!まさに地獄絵図!さあ大変!

「えーほんまこれどうなるん!庄三郎どうなったん!お前主人公やろ!」

と、ハラハラが最高潮に 来たところで唐突に、




















終 わ っ た 。 




???(°ᆺ°)???




末尾に(未完)て。





(未完)!!





オイ(°ᆺ°)まじでか






っちょwwwこんだけ風呂敷広げといて書き逃げてwwww

因縁メガ盛りしといてからに何一つ決着がついてねえーーーー!!





というわけで大変面白い上にとんでもねえ空虚感が味わえる
「神州纐纈城」みんな読もうぜ☆◝(⁰▿⁰三⁰▿⁰)◜


そしてわたしと同じむなしさを味わえ!

味わうがいいさ!!!!















ボラード病


B県海塚という町に住んでいる小学五年生の恭子。母親と二人で古い平屋に暮らすが、母親は神経質で隣近所の目を異常に気にする。学校では担任に、市に対する忠誠や市民の結束について徹底的にたたきこまれる。ある日亡くなった級友の通夜で、海塚市がかつて災害に見舞われた土地であると語られる――。

「文學界」に掲載後、各紙誌で絶賛され、批評家を驚愕・震撼させた、ディストピア小説の傑作。 


吉村萬壱 『ボラード病』読了。


怖かった。ただひたすら怖かった。
これは架空の街だ、ディストピア小説だ、
これはフィクションなんだと受け流せないような強烈な生々しさがあって、
どうしたって自分が置かれているリアルの危うさを感じてしまう。

あらすじだけ読んでも明白なように、これは震災後の日本への批判ていうか
かなりキツい風刺が込められてるんだけど
思いっきり封建主義の地方で育ったわたしは、海塚という町の嫌なかんじが
とっても身に覚えがあって、これって別に震災後に限った事じゃなくて
日本てもともとこういう空気があるよなあ、と。

読んでて気になったのは、妙にボカしてるというか歯切れの悪い部分があって、
これを出版するにあたっては吉村さんも出版社も色々覚悟を決めてただろうし
いまさら非難を恐れたわけではあるまいに、何故だろうと不思議に思ったんだけど、
このインタビューを読んでああ、と腑に落ちるところがあった。

本編を補完するようなインタビューになってるので、わたしのように
察しの悪い読み手にはありがたかったです。


 吉村萬壱 新著『ボラード病』刊行記念インタビュー 
  「露出する仮構の世界」(2014.06.01)
    http://www.kyoto-up.org/archives/2008

 



インタビューのラスト日記のアウトプットうんぬん、のくだりは激しく同意。
わたしは日記のかわりにブログにしたけどね。
どうせ読むなら反芻して言語化したほうが血肉になるかなーっていう
しみったれた発想なんだけど。アウトプットだいじ。




狼少女たちの聖ルーシー寮


人間に矯正させられる狼少女、ミノタウロスの父と西部を目指す少年、幽霊の見えるゴーグルで死んだ妹を捜す兄弟…。大注目作家による目も眩むほど奇妙で独創的な短篇集を、松田青子が翻訳!

カレン・ラッセル 『狼少女たちの聖ルーシー寮』読了。
(原題:St. Lucy's Home for Girls Raised by Wolves   松田青子訳 )


松田青子さんの翻訳が超エクセレント!(*⁰▿⁰*)
きゅーと!はいせんす!!まーべらす!!!

最近読んだケリー・リンクの『プリティ・モンスターズ』とか
2013年マイベストのケイト・アトキンソン『世界が終るわけではなく』とか、
欧米の女流作家によるマジックリアリズム的作風がわたしはすごく好きみたいで、
この3作の中ではやっぱりケイト・アトキンソンが一番好きなんだけども
(モチーフとかユーモアセンスが一番ツボに来て気持ちよく酔える)
翻訳の絶妙さはこれがピカイチだなあ。

例えば「夢見障害者のためのZ・Z睡眠矯正キャンプ」の中の、
主人公の少年が片想いしている女の子・エマの描写。

「ありがと、オグリヴィー」エマは微笑む。巻き毛が、バルーンの光の中でバラ色に輝く。全身ぼさぼさで、青白くて、瞳の下にはスミレ色の半月が二つある。ほれぼれするほど死の乙女。  (「夢見障害者のためのZ・Z睡眠矯正キャンプ」p69)

少年の淡い恋心が読み手にまで伝染するかのようではないですか。
この描写でわたしはエマに一目惚れしましたよ。(一読惚れ?)



特に好きだなーって思ったの4篇。

「夢見障害者のためのZ・Z睡眠矯正キャンプ」
 少年が知った本当の孤独。
 そこまで辿り着いた時が少年期の終わりなのかな。せつない。


「星座観察者の夏休みの犯罪記録」
 夏休みには冒険がつきもの。


「海のうえ」
 こういうの好きすぎる。片足を失った老船乗りが少女に恋をする。
 見てはいけないものを盗み見ているような、後ろめたいような
 じくじくした愉悦に悶絶する。
 少女が気に入るものを探して、少女が盗りやすいようにと慎重に部屋に配置する
 シーンが最高に哀れでいじましく、甘美。


「狼少女たちの聖ルーシー寮」
 狼少女たちが人間社会へと矯正させられていく過程で、群れの本能とか
 種としての尊厳みたいなのを剥ぎ取られていく。
 人間に近づけば近づくほど妹を疎ましく思うようになったり、
 自らの保身に必死になり、コミュニティから落ちこぼれを排斥しようとする
 冷酷さを身につけていく少女(の集団)。
 痛烈なアイロニーが込められているのにとてもキュート。これは傑作。


「西に向かう子どもたちの回想録」はドナー隊が元ネタなのかなと思って読んでたので、
ミノタウルス父さんがいつ人を喰いはじめるかとヒヤヒヤしたよ(⊃д⊂)


基本的に少年少女が中心で、(「海のうえ」だけちょっと毛色がちがう)
成長の過程で避けては通れない痛みとか苦しみ、別離、喪失、
そういうものが描かれている。

どの短編も、読み終わった時にすうすうした寂しさや、
擦りむいたようなひりひりした感じが胸に残る。