ジョイス・キャロル・オーツ 『二つ、三ついいわすれたこと』

二つ、三ついいわすれたこと (STAMP BOOKS)


元子役という華やかなキャリアをもち、小生意気で目を離せない魅力のあった友人ティンクが、謎の死をとげた。仲良くしていたメリッサやナディアはなかなか立ち直れず、それぞれが学校や家庭で抱える生きづらさにも向き合っていくことになる…。静かな希望と余韻の残る物語。

ジョイス・キャロル・オーツ 『二つ、三ついいわすれたこと』読了。
(原題:Two or Three Things I forgot to Tell You  神戸万知訳)


んーふーオーツやっぱり好きだ。
『生ける屍』を読んだ時、変態サイコ殺人狂の心理描写がすごくて
いつのまにか犯人に寄り添うみたいな気分になっててびびったんだけど、
これを読んでる時も、自分が十代の頃に戻ったような気がした。



生ける屍 (扶桑社ミステリー)
ジョイス・キャロル オーツ
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 生まれてからずっとといっていいくらい、ほとんど毎日会っていた友だちと会わなくなるのは、呼吸しないことと似ている。
 ただし、呼吸はしないと生きていけない。でも、友だちなしでも生きていける。 (p89-90)


この、柔らかさと冷たさが混じったような“喪失”の表現が好きだ。
訳者の方のセンスによるところが大きいのかなー。

一昔前の翻訳読んでると、特に子供とか年配者とかの会話部分が
役割語が強調されすぎてめちゃくちゃ不自然な訳になってることが時々あるんだけど、
これはすごくナチュラルなのにイマドキ感があってリアルだった。

『生ける屍』みたいに切り落としたり眼球からアイスピックを、みたいな描写はないんで
スプラッタが苦手な方でも安心してお読みいただけますぞ(o´ω`o)




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