ホセ・ドノソ 『別荘』

別荘 (ロス・クラシコス)


ガルシア=マルケスと並ぶ「ラテンアメリカ文学ブーム」の立役者、
チリの巨匠の代表作、待望の邦訳!!

1973 年チリ・クーデタに触発されたドノソが、類い希なる想像力を駆使し、偏執的とさえいえる緻密な構成で書き上げた、理屈抜きに面白い傑作。
後続する作家や世界の批評家たちを今なお魅了しつづける、ラテンアメリカ文学の金字塔。

とある小国の政治・経済を牛耳るベントゥーラ一族の人びとが毎夏を過ごす、異常な繁殖力をもつ植物グラミネアと、「人食い」原住民の集落に囲まれた別荘。 ある日、大人たちが全員ピクニックに出かけ、別荘には33人のいとこたちだけが取り残された。日常の秩序が失われた小世界で、子どもたちの企みと別荘をめぐる一族の暗い歴史が交錯し、やがて常軌を逸した出来事が巻きおこる……。「悪夢」の作家ホセ・ドノソの、『夜のみだらな鳥』と並ぶ代表作にして、二転、三転する狂気をはらんだ世界が読む者を眩惑する怪作。


はい。ドノソです。
『夜のみだらな鳥』だけでお腹いっぱい。他の作品は未読です。
そのドノソの翻訳新作です。あらすじだけで正気じゃない。


読み終わった瞬間の正直な感想。




( ˘ω˘ ).。oO(これで安らかに眠れる・・・・)



数日間読み続けていて睡眠不足の上に、
寝る前に読んでたせいか寝つきは悪いし(覚えてないけど)嫌な感じの夢は見るしで、
寝ても覚めても精神が不安定になってたんだよね。

『夜のみだらな鳥』よりかは読み易かったけど、
33人(35人)の子供たちも、冗談みたいに無能な大人たちもイカれすぎだし
SFでもないのに作中時間が伸び縮みする
読んでるうちに小説の中の狂気が現実を侵食してくる恐怖感があって
だんだんと精神の均衡が取れなくなってくるっていう・・・。

マジックリアリズムの翻訳の難しさは相当な苦労があると思うが、
「人食い人種への秘教的怒りに我を失った使用人部隊は」(第九章)みたいな、
いまいちピンとこない訳語もあった。秘教的・・・・?

個人的に、引っこ抜いた槍を美しい従妹のメラニアの分身として愛でる
マウロくんがキング・オブ・変態でした。
レシピを完成させたいからと人肉食を懇願してくるコックも相当だけど。

いやー、すごかった。これぞドノソ。
オススメはしないけど、一生に一度は読んでみてもいいんじゃないだろうか。


わたしは向こう3年くらいはドノソいいです・・・_:(´ཀ`」 ∠):_







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