ロン・カリー・ジュニア 『神は死んだ』

神は死んだ (エクス・リブリス)


「神の肉」を食べたために、知性が高度に発達した犬へのインタビューをはじめ、「神の不在」がもたらす「ねじれ」の諸相に、斬新な語りとポップな感性で切り込む。全米で話題騒然の新人による、異色の9篇を収めた連作短篇集。“ニューヨーク公立図書館若獅子賞”受賞作品。

ロン・カリー・ジュニア 『神は死んだ』 読了。
(原題:GOD IS DEAD  訳:藤井光)
第4回Twitter文学賞 海外編第4位


ごっどいずでっど。

そのままの意味で神が死ぬ話。だよ。

ニーチェ先生はかんけいないよ!


人間の女に姿を変えた神が、スーダンの難民キャンプにやってくるとこから始まるの。
でもこの神ときたら飢えるわコレラにかかるわ脱水症状で倒れるわで、
出来ることと言ったら袋からモロコシ(※無限)を出すことくらい。

神、無力すぎ!!!!神なのに。

まぁでもね、無限モロコシをひとびとに与えつつ、嘆くわけですよ神。
このひとたちになんにもしれやれないってね。
あっ神わりといいやつ!って思ったよね。

そんで、あれやこれやの末、神死んじゃって、
神不在の世界の混乱を描いた話が後に続くっていう短編集です。

読み始めてすぐ、おそらくキリスト教圏の人間が読むのと、
基本的に無神論(無宗教)者のわたしが読むのとでは、
まったく受け取り方とか衝撃の度合いが違うのだろうなあという気はしたけど、
そういう余計な思考のノイズを吹っ飛ばす面白さがある。
これは多分、作家としてものすごいことなんだろうなと。

「小春日和」「偽りの偶像」「神を食べた犬へのインタビュー」が
特にお気に入り。「偽りの偶像」はこれ単品で充分な満足感が得られるよ。



それにしてもこの装丁、どストライク(*⁰▿⁰*)!!!
ちなみに原書のデザインはこんなかんじなんだけど、

God Is DeadGod Is Dead
(2008/05/27)
Ron Currie Jr.

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絶対日本語版のほうがセンスいいぜ!!
いいよねー。もし自分の本が他国で翻訳された時に
こんなステキな装丁で出たら、わたしならその国好きになっちゃうぜ。

装丁は緒方修一さん、カバー挿画は小笠原ありさんという方。
小笠原さんのウェブサイトはこちら→http://ariogasawara.com/index.html

お仕事の履歴を見ていたら「あっこれ知ってる。あ、これもそうか」
というのがちらほら。
『泡をたたき割る人魚は』なんか去年読んだのに全然気づかなかったなぁ。


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