岸川真 『赫獣』

赫獣(かくじゅう)

「赫獣」による犠牲者…1000名以上、始まりは、山中で発見された、「何か」に噛み切られた人間の掌だった。新たなモンスター小説の誕生。

岸川真 『赫獣』読了。

とにかく死ぬ。めっちゃ死ぬ。女も子供も容赦なく奴らの餌食。
凄惨なシーンが怒涛のように続くにも関わらず、ぐいぐい引き込まれて
一気に読んでしまった。

映画でいうなれば
「ジュラシック・パーク」とか「ディープ・ブルー」とか「ザ・グリード」とか
「テンタクルズ」とか「スクワーム」とかね、
あのへんにミステリ要素とオヤジのロマンチシズムをぶち込んだ感じ。


ホラーやサスペンス、パニック映画のお約束として
「頭の悪いカップル」「横柄なエリート」「せこい小悪党」が真っ先に死ぬと
相場が決まっているが、舞台が現代日本であるためステレオタイプな雑魚キャラがおらず、
結構重要っぽいキャラがどんどこ死ぬので、
一体だれが生き残れるのかという緊張感が最初から最後まで続く。


プロローグからして、この謎の怪物の正体はある程度予想できるのだが
謎が解明されていくにつれて、新たな謎が生まれ、それがまた絶望感を生む。
読み進めるにつれて、この獣の禍々しさ、血生臭さが活字から立ち上ってくるようで、
この臨場感を映像ではなく小説で表現できるのはすげえなーと思った。



坂野刑事の生い立ちや、汐留刑事が再び現場へ赴くまでの心理描写など、もっと人間ドラマが読みたかったとこもあるけど、
まあ終盤のテンポが悪くなるから削ったのかな~。


『進撃の巨人』や『テラフォーマーズ』が好きだーっていう人には
おすすめ。







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