宇月原晴明 『かがやく月の宮』

かがやく月の宮

すべては、竹取翁の仕掛けた罠―?かの有名な竹から産まれたという逸話も、五人の公達に課された尋常ならざる貢物も…。そして、翁の術中にはまり、禁裏を抜け出し、竹取館へ向かった帝は一体、何を見たのか。帝と月の天人との、かぐや姫をめぐる戦いの真実。秘匿されていた真の「竹取物語」。千年の時を経て、物語の祖が今、蘇る。

宇月原晴明 『かがやく月の宮』読了。
(第4回Twitter文学賞 国内編第10位)

こんな竹取物語知らんて。

さすが信長は両性具有だったとか思いつく人のかぐや姫である!

信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス (新潮文庫)信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス (新潮文庫)
(2002/09/30)
宇月原 晴明

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ううううおもしろかった!!
『本にだって雄と雌があります』の荒唐無稽さと
『後宮小説』の、しれっとそれっぽいホラを吹くかんじ、
さすがファンタジーノベル大賞受賞者である。
(この人達、絶対荒俣宏が推してるよね、いかにも好きそう)

まず、かぐや姫に求婚する5人の貴族たち、
燕の子安貝だの火鼠の皮衣だの取って来いよって姫に言われて
散々な目に遭う、あまりにも有名なエピソードの彼ら。

彼らは美女なんかちーとも欲しくなかった!のだ!

彼らがかぐや姫に求婚し無理難題に挑んだのには政治的な思惑が裏にあり、
決して美女目当てで道化役となった愚鈍な貴族などではなかったのである。
序盤から中盤の、この5人の求婚者たちの物語だけでも相当面白いんだが
アンドロギュヌス読んだ人ならこれで終わるはずないことは百も承知ですね!!

<ネタバレ>
『抱朴子』で人体錬成でアルテミスで薫土ですよ!!!
バブルクンドきたこれ!!!(・∀・)!!!!!
足穂フリークのわたし大歓喜!!!!(;∀;)!!!!!

<ネタバレ終わり>

下手するとトンデモSFになるところを、あくまで格調高く知的で
哀愁たっぷりに読ませるのはもう、お流石でございます。五体投地。

あのー、ほんとにね、足穂ファン・ダンセイニファンなら泣いて喜ぶネタがあるので読んで!!
わたしあるシーンで興奮のあまりリアルに床をバンバン叩いたし(・∀・)

信長とこれしか読んでないんだけど、
某さんに「『安徳天皇漂海記』読んでないとかナメてんの?(´∀`#)
って言われそうだから読むね!!




ところで日本ファンタジーノベル大賞、25回で休止になりましたね。
恩田陸をはじめ、モリミーや畠中さん、ベストセラー作家を
いっぱい輩出してるのに・・・。
(某氏のように新潮社とケンカして作品引き上げちゃった人もいますが)

「創設から四半世紀の節目を迎え、一定の役割を終えた」とか
わかったようなわからんようなコメントが事務局から出てますが、
ちょっとぐぐったら、どうやらスポンサーの清水建設が降板した模様。

不景気!!!。・゚・(つД`)・゚・。

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