綿矢りさ 『憤死』

憤死

「命をかけてた恋が、終わっちゃったの! 」失恋して自殺未遂したと噂される女友達。見舞いに行った私に、彼女が語った恋の真相とは!? 綿矢りさの新たな魅力あふれる初の連作短篇集。

綿矢りさ 『憤死』 読了。

『インストール』ぶりの綿矢さん。

『インストール』読んだ時は「最年少受賞ってだけで騒がれすぎじゃない?」と
正直期待外れ感があったのですが、今思うとわたしも若かったので(笑)
現役高校生で、才能あって、美少女で!っていう反則気味の高スペックに対する
「ハァ人生順風満帆でいいデスねー」的な嫉妬心もあったと思う(´っω・`)

で、『憤死』です。

面白かった。
『インストール』以後、読まずにすみませんでした(⊃д⊂)
読もうと思ったきっかけになった方が「いいこじらせ具合」と表現してらしたが
実に的確というか、非常に好みのこじらせでした。

特に表題作の「憤死」!
佳穂という、エネルギッシュでラブリーな、こじらせ女子のキャラクターが最高(*⁰▿⁰*)
そして、語り手(主人公)と佳穂の、表面上はお友達♡裏では見下し合い♥
っていう精神的キャットファイト!こういうのが!だい!すき!だー!!

いやほんと。『しろいろの街の、その骨の体温の』とかさ。
底辺同士の見下し合い、たまらんですね。

「トイレの懺悔室」も、ああ、こういうの知ってます、っていうところを
ぐるっと一回裏切ってくれて、なかなかゾっとしました。

最後の「人生ゲーム」もけっこうハード&ダークながら後味は悪くなく、
全体的に短編集としてバランスがいい一冊だったと。

今後も読みます綿矢さん!


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