2013マイベスト 【小説編】


2013マイベスト 【マンガ編】はこっちです。


※マンガ編は「2013年中に刊行されたもの」からのマイベスト、
 小説編は「刊行年に関係なく、2013年中に読んだもの」からのマイベストです。



1位:『キミトピア』(※前半) 舞城王太郎

キミトピアキミトピア
(2013/01/31)
舞城 王太郎

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完膚なきまでに打ちのめされた。フルボッコでした。
胸ぐら掴まれてそこらへんに叩きつけられ、価値観を容赦なく引き剥がされて
丸裸でぺっと放り出された挙句、鼻で笑われた感じ。
覚えてやがれ舞城め。

��※前半)とあるのは、文字通り前半の3編
「やさしナリン」「添木添太郎」「すっとこどっこいしょ。」
を読んだだけでボコボコにされ、後半を読むことが不可能だったからです。
活字の、小説の力を思い知らされる。モンスター本。舞城こわい。

今年中に後半を読み、読書メモを書きます、か・・書くよ!




2位:『双頭のバビロン』 皆川博子 ☆読書メモ

双頭のバビロン双頭のバビロン
(2012/04/21)
皆川 博子

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物語にどっぷり浸かる愉悦を味わえる。
読了後も魂抜かれたみたいになって、しばらく脳と心が本の中を
さまよいっぱなしでした。日常生活に支障を来すレベル。

学生時代、『屍鬼』や『ガダラの豚』を徹夜で読んだ興奮を思い出した。
このめくるめく読書体験は長編ならでは。
皆川先生どうか末永くご健勝であらせられますように!(五体投地)




3位:『本にだって雄と雌があります』 小田雅久仁 ☆読書メモ

本にだって雄と雌があります本にだって雄と雌があります
(2012/10/22)
小田 雅久仁

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でかい。風呂敷が。
おいいいどこまで広げるねんこれ畳めるんか大丈夫か、と心配になるレベル。
大丈夫です、畳めるどころかいつの間にか風呂敷が折り鶴になって飛んでいく。
読み終わったあと、これは一体何だったんだと呆然とする。
「本が好き!」という自覚があるのにこれを読まないのは損してると思うなぁ。




4位:『きなりの雲』 石田千 ☆読書メモ

きなりの雲きなりの雲
(2012/02/01)
石田 千

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どうやったらこんな文章が書けるんだろう。
乾いた土に水を遣ったみたいに、すっと染みこんでいく。

植物を育てたり毛糸を編んだり、慎ましやかでゆったりした生活の中に、
身体を壊すほど激しい恋心を隠している。
ドラマティックって本当はこういうことじゃないかと思う。
再生の物語。




5位:『しろいろの街の、その骨の体温の』 村田沙耶香 ☆読書メモ

しろいろの街の、その骨の体温のしろいろの街の、その骨の体温の
(2012/09/20)
村田 沙耶香

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これにもかなりボッコボコにされた。
スクールカーストの中で窒息しそうな少女の、欲望と業。
“黒歴史という名の真綿”でじわじわ首絞められてる感じ。
何度「うおおおおもうやめろおおやめてくれ!!」と叫んで本を投げたくなったことか。

今、読書メモを読み返してもかなり乱心しているので
どのくらい抉られたかがよくわかりますね・・・。




6位~10位 ここから先は順不同です。どれも甲乙つけがたい。

『さようなら、オレンジ』 岩城けい  読書メモ

さようなら、オレンジ (単行本)さようなら、オレンジ (単行本)
(2013/08/30)
岩城けい

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芥川賞、惜しかったですほんとに・・・。
胸に迫る重厚さがあるのに爽やかで、こういうものを表現するために
小説という媒体があるんだと思った。




『気分上々』 森絵都  ☆読書メモ

気分上々気分上々
(2012/03/01)
森 絵都

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もともと好きな作家さんだけど、これは収録されている短編すべてが
クリーンヒットでした。「面白かった!」「良かった!」という
単純な喜びの他に、何とも言えない満足感があって、まさに気分上々な一冊。
特に「ヨハネスブルグのマフィア」はガツンと響いた。




『ここは退屈迎えに来て』 山内マリコ  ☆読書メモ

ここは退屈迎えに来てここは退屈迎えに来て
(2012/08/24)
山内 マリコ

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何者かになるはずだった、女の子たちの物語。
わたしはもう峠を越えたけど、二十代半ばとかで読んでたら
襲い来るあれやこれやに耐え切れず、鴨川あたりに身投げしたかもしれん。

それくらいセンチメンタルと毒が含まれている危険な本。




『世界が終わるわけではなく』 ケイト・アトキンソン ☆読書メモ

世界が終わるわけではなく (海外文学セレクション)世界が終わるわけではなく (海外文学セレクション)
(2012/11/29)
ケイト・アトキンソン

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シュールでユーモラス。
短いうたた寝から醒めたような、不思議な酩酊感。
言葉で表現するのが難しい、自分と世界を隔てる絶妙なズレ感がたまらん。
中毒注意。




『おわりの雪』 ユベール・マンガレリ  読書メモ

おわりの雪 (白水Uブックス)おわりの雪 (白水Uブックス)
(2013/05/11)
ユベール マンガレリ

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読むことが出来て良かった。心底そう思う。
淡々と美しい静謐な情景が、呪いのようだった。
こういう本との出会いがあるから、わたしは本を読んでいるのだ。





もともと「気に入った作品や、贔屓作家を繰り返し読む」というタイプなのですが、
Twitterやブログを通じて、恐ろしくセンスの研ぎ澄まされた方々と知り合えるようになり、
「あっこんなドアがこんなところにあったのか!なんだここは!」
みたいな出会いがたくさんあった。

多謝。

今年もフルボッコされたり五体投地したりひれ伏したりする本にたくさん出会えますよう。

あれだよ、もったいぶらずにみんな叫んでよ。「これ読めよ!」って。

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