2013マイベスト 【マンガ編】はこっちです。


※マンガ編は「2013年中に刊行されたもの」からのマイベスト、
 小説編は「刊行年に関係なく、2013年中に読んだもの」からのマイベストです。



1位:『キミトピア』(※前半) 舞城王太郎

キミトピアキミトピア
(2013/01/31)
舞城 王太郎

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完膚なきまでに打ちのめされた。フルボッコでした。
胸ぐら掴まれてそこらへんに叩きつけられ、価値観を容赦なく引き剥がされて
丸裸でぺっと放り出された挙句、鼻で笑われた感じ。
覚えてやがれ舞城め。

��※前半)とあるのは、文字通り前半の3編
「やさしナリン」「添木添太郎」「すっとこどっこいしょ。」
を読んだだけでボコボコにされ、後半を読むことが不可能だったからです。
活字の、小説の力を思い知らされる。モンスター本。舞城こわい。

今年中に後半を読み、読書メモを書きます、か・・書くよ!




2位:『双頭のバビロン』 皆川博子 ☆読書メモ

双頭のバビロン双頭のバビロン
(2012/04/21)
皆川 博子

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物語にどっぷり浸かる愉悦を味わえる。
読了後も魂抜かれたみたいになって、しばらく脳と心が本の中を
さまよいっぱなしでした。日常生活に支障を来すレベル。

学生時代、『屍鬼』や『ガダラの豚』を徹夜で読んだ興奮を思い出した。
このめくるめく読書体験は長編ならでは。
皆川先生どうか末永くご健勝であらせられますように!(五体投地)




3位:『本にだって雄と雌があります』 小田雅久仁 ☆読書メモ

本にだって雄と雌があります本にだって雄と雌があります
(2012/10/22)
小田 雅久仁

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でかい。風呂敷が。
おいいいどこまで広げるねんこれ畳めるんか大丈夫か、と心配になるレベル。
大丈夫です、畳めるどころかいつの間にか風呂敷が折り鶴になって飛んでいく。
読み終わったあと、これは一体何だったんだと呆然とする。
「本が好き!」という自覚があるのにこれを読まないのは損してると思うなぁ。




4位:『きなりの雲』 石田千 ☆読書メモ

きなりの雲きなりの雲
(2012/02/01)
石田 千

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どうやったらこんな文章が書けるんだろう。
乾いた土に水を遣ったみたいに、すっと染みこんでいく。

植物を育てたり毛糸を編んだり、慎ましやかでゆったりした生活の中に、
身体を壊すほど激しい恋心を隠している。
ドラマティックって本当はこういうことじゃないかと思う。
再生の物語。




5位:『しろいろの街の、その骨の体温の』 村田沙耶香 ☆読書メモ

しろいろの街の、その骨の体温のしろいろの街の、その骨の体温の
(2012/09/20)
村田 沙耶香

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これにもかなりボッコボコにされた。
スクールカーストの中で窒息しそうな少女の、欲望と業。
“黒歴史という名の真綿”でじわじわ首絞められてる感じ。
何度「うおおおおもうやめろおおやめてくれ!!」と叫んで本を投げたくなったことか。

今、読書メモを読み返してもかなり乱心しているので
どのくらい抉られたかがよくわかりますね・・・。




6位~10位 ここから先は順不同です。どれも甲乙つけがたい。

『さようなら、オレンジ』 岩城けい  読書メモ

さようなら、オレンジ (単行本)さようなら、オレンジ (単行本)
(2013/08/30)
岩城けい

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芥川賞、惜しかったですほんとに・・・。
胸に迫る重厚さがあるのに爽やかで、こういうものを表現するために
小説という媒体があるんだと思った。




『気分上々』 森絵都  ☆読書メモ

気分上々気分上々
(2012/03/01)
森 絵都

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もともと好きな作家さんだけど、これは収録されている短編すべてが
クリーンヒットでした。「面白かった!」「良かった!」という
単純な喜びの他に、何とも言えない満足感があって、まさに気分上々な一冊。
特に「ヨハネスブルグのマフィア」はガツンと響いた。




『ここは退屈迎えに来て』 山内マリコ  ☆読書メモ

ここは退屈迎えに来てここは退屈迎えに来て
(2012/08/24)
山内 マリコ

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何者かになるはずだった、女の子たちの物語。
わたしはもう峠を越えたけど、二十代半ばとかで読んでたら
襲い来るあれやこれやに耐え切れず、鴨川あたりに身投げしたかもしれん。

それくらいセンチメンタルと毒が含まれている危険な本。




『世界が終わるわけではなく』 ケイト・アトキンソン ☆読書メモ

世界が終わるわけではなく (海外文学セレクション)世界が終わるわけではなく (海外文学セレクション)
(2012/11/29)
ケイト・アトキンソン

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シュールでユーモラス。
短いうたた寝から醒めたような、不思議な酩酊感。
言葉で表現するのが難しい、自分と世界を隔てる絶妙なズレ感がたまらん。
中毒注意。




『おわりの雪』 ユベール・マンガレリ  読書メモ

おわりの雪 (白水Uブックス)おわりの雪 (白水Uブックス)
(2013/05/11)
ユベール マンガレリ

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読むことが出来て良かった。心底そう思う。
淡々と美しい静謐な情景が、呪いのようだった。
こういう本との出会いがあるから、わたしは本を読んでいるのだ。





もともと「気に入った作品や、贔屓作家を繰り返し読む」というタイプなのですが、
Twitterやブログを通じて、恐ろしくセンスの研ぎ澄まされた方々と知り合えるようになり、
「あっこんなドアがこんなところにあったのか!なんだここは!」
みたいな出会いがたくさんあった。

多謝。

今年もフルボッコされたり五体投地したりひれ伏したりする本にたくさん出会えますよう。

あれだよ、もったいぶらずにみんな叫んでよ。「これ読めよ!」って。

円卓 (文春文庫)

公団住宅で三つ子の姉と、両親、祖父母に愛されて暮らす「こっこ」こと渦原琴子は、口が悪く、偏屈で硬派な、孤独に憧れる小学三年生。こっこの日常は、不満と問題と驚きと発見に満ちている。世間の価値観に立ち止まり、悩み考え成長する姿を、活きのいい言葉でユーモラスに温かく描く。光溢れる感動傑作。

西加奈子 『円卓』読了。

ミラクルである。


子供とはかくも不可思議で得体の知れない生き物であったか。
自分もかつて子供だったくせに、すっかり忘れて生きていた。

主人公:渦原琴子。通称こっこ、小学三年生。
ものもらい(と眼帯)に憧れ、担任教師には「うるさいぼけ」と暴言を吐き、
騒々しい大家族の中で孤独を愛する狼藉者の八歳児こっこ。

こっこの見る世界、自分と世間との間にある不可思議な壁のようなもの、
未知のものとの遭遇、不安、驚き、不満、怒り、疑問は
かつて子供だった自分も感じ、通り過ぎてきたものだ。
遠い昔に置いてきたそれらが、こっこを通じ、
長い時間をひらりと飛び越え「おっす」とばかりに胸を叩く。

“子供”という限られた時間を全力で疾走するこっこが眩しく、とてつもなくいとおしい。



三つ子が、こっこのジャポニカ(ノート)を見るくだりが
ツボに入って死ぬほど笑った。あと1週間はこれで笑える。
西さんの本では『きりこについて』が一番好きだったけどこれもお気に入りになった。


奇譚を売る店

物語に、喰われちまえ。想像力の暴走に任せた、驚くべき古書幻想譚

また買ってしまった──。
店を出たとき、必ずつぶやく独り言。そうやって手に入れた書物が、目眩く悪夢へと誘う……。
博覧強記の探偵小説家が、想像力を駆使して、本そのものの業(カルマ)に迫った悪魔的傑作。

芦辺拓 『奇譚を売る店』 読了。

ただいま明け方の5:40です(;∀;`)

怖くて寝れない(´;ω;`)

のでブログを書いてる。

これね、「このミステリーがすごい!2014」の
国内編20位なんだけどね、これミステリってかホラーだろ!

純粋に“怖さ”だけなら、これより「ヒィ」って半泣きになる話、
いくらでもあると思う。
「この程度じゃホラーともいえんだろ」とせせら笑われても反論できない。

けどね、夜中だし、ひとりだし、

わたしビビりだし(´;ω;`)

いやしかし、わたしが人並み外れたビビりであるというのと
夜中特有のテンションであるというのを差し引いたとしても、
この、独特の気持ち悪さというか、薄気味の悪さはなかなかにキてると思う。

最終章の、<ネタバレ>死体の山に関しては、ちょっとやりすぎというか
直球すぎて却って怖さが薄れてしまった感がありますが、

<ネタバレ終わり>
それまでの各話をひょいひょいと風呂敷にくるんだ挙句、読者の背中に
スイっと差し込むようなオチは、絶妙に薄気味悪いです(つД`)


いわゆる“本格ミステリ”を求めて読むと肩透かしを食いますが、
古本屋を見るとついつい入ってしまう、魅入られたように古書を買ってしまう、
そんな人には是非読んでほしいです。出来れば夜中に。ひとりで。


すかたん

江戸の饅頭屋のちゃきちゃき娘だった知里は、江戸詰め藩士だった夫の大坂赴任にともなって、初めて浪速の地を踏んだ。急な病で夫は亡くなり、自活するしかなくなった知里は、ふとしたはずみから、天下の台所・大坂でも有数の青物問屋「河内屋」に住み込み奉公することに。慣れない仕事や東西の習慣の違いに四苦八苦し、厳しいおかみさんから叱責されながらも、浪速の食の豊かさに目覚め、なんとか日々をつないでいく。おっちょこちょいで遊び人ながらも、幻の野菜作りには暴走気味の情熱を燃やす若旦那に引き込まれ、いつしか知里は恋に落ちていた。障害だらけのこの恋と、青物渡世の顛末やいかに。
書き下ろし長編時代小説。

朝井まかて 『すかたん』 読了。

直木賞受賞作 『恋歌』が、樋口一葉のお師匠さん・中野歌子と幕末を
描いたものだと知って興味が湧いたので、過去の作品を読んでみた。

宮部みゆきや宇江佐真理、あさのあつこの時代物は好きで良く読んでいたけど、
舞台が大阪というのは初めて読む・・・かなあ。

知里の奉公先の青物問屋・河内屋で出されるおばんざいをはじめ、
とにかく出てくる食べ物がどれもこれもおいしそう(*⁰▿⁰*)

厳しいお家さん(おかみさん)や、勘当寸前の若旦那・清太郎たち、
出てくるキャラクターがみんな魅力的で、
ちょっとそそっかしい若後家の知里が、お家さんに叱りとばされながらも懸命に働き、
いつしか若旦那に惹かれて揺れ動く気持ちに動揺するさまも
とても好感が持てて思わず応援したくなります。

青物の商いをめぐる、商人と百姓、お上も巻き込んだ騒動も
スカっとするオチで、収まるところに収まったなー、
めでたしめでたし、という気持ちのいい満足感がある。

ただ、エンタメ色が強いためか、心に残るものはあまりない。

その点、『恋歌』はかなり趣の違った作風なんだろうなーと思う。
今年中には読みたい・・・・ですね。


第七階層からの眺め

宇宙船を降りてシリウスで休暇を過ごしていた“ケプティン”はある日、ペットのトリブルを連れた婦人に出会い、ゆきずりの恋がいつしか…。チェーホフの傑作短篇をスター・トレック風にアレンジした「トリブルを連れた奥さん」をはじめ、子供向けゲームブックの形式を使って、人間の最後の一日をたどる「“アドベンチャーゲームブック”ルーブ・ゴールドバーグ・マシンである人間の魂」、宇宙から来た“実在”と島で暮らす孤独な女性の交流を綴る表題作「第七階層からの眺め」など、SF、ラブストーリー、コミック、ファンタジーの要素を駆使しながらジャンルの枠にとらわれることなく、多彩な手法で人間のいとなみを描ききった13の滋味あふれる物語。アメリカのイタロ・カルヴィーノと称され、『終わりの街の終わり』で絶賛を浴びた若手作家、待望の傑作短篇集。

ケヴィン・ブロックマイヤー 『第七階層からの眺め』読了。
(原題:THE VIEW FROM THE SEVENTH LAYER  訳:金子ゆき子)

前から思ってたんだけど“アメリカのイタロ・カルヴィーノ”とかね、
こういうの誰が言いだして誰が広めるんだろうね???

まず一番最初の「千羽のインコのざわめきで終わる物語」で
ガツンとやられました。

かつて、そこに住むすべての人々に歌の才能がある街があった。
(中略)
始業ベルを待っている子供たちはグループごとに最新のポップソングの一説を歌い、重なり合う歌声できれいな綿菓子のごときものをつくった。旧友の通夜や退職記念パーティで久方ぶりの再会を果たした老人たちは、若かりしころ、魂をつかんで体の外へと連れ出すものは歌だけだと信じていたころに覚えたメロディーを、ともに歌った。
(中略)
 この街に、口のきけない男がひとり住んでいた。そこかしこに満ちている壮大な歌声に参加することのできない唯一の人間だった。  (p008-009)

これね、ここだけ読んでも「キタコレ(・∀・)」って思うでしょう?
面白くないわけないでしょう?

SFもラブストーリーもファンタジィも全部ぶっこんだ短編集で、
正直「これはあんまり・・・」っていう話もなくはなかったんだけど
これは個人的な好みの問題だし、とにかく導入部分の
読者を一瞬でその世界へ、その物語へ没頭させる手腕がすごい。

「千羽のインコのざわめきで終わる物語」
「静寂の年」
「瞳孔にマッチ棒の頭サイズの映像が含まれている物語」
「ポケットからあふれてくる白い紙切れの物語」
が特に好き。


世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)

「食べるために動物を殺すことをかわいそうと思ったり、屠畜に従事する人を残酷と感じるのは、日本だけなの?他の国は違うなら、彼らと私たちでは何がどう違うの?」アメリカ、インド、エジプト、チェコ、モンゴル、バリ、韓国、東京、沖縄。世界の屠畜現場を徹底取材!いつも「肉」を食べているのに、なぜか考えない「肉になるまで」の営み。そこはとても面白い世界だった。イラストルポルタージュの傑作、遂に文庫化。

アニメの「銀の匙」第1期の、豚丼が肉になる回の演出がすごく良くて、
(銀の匙を知らない人にとっては意味不明な説明・・・)
原作コミックスを読み返しているうちに、
「生きている限り、ずっと他の生命を口にすることになるのに
それについてあまりにも知らなさすぎる、考えなさすぎるんじゃないか」と
そんなことを思ったので、前から気になっていたこちらのルポを読んでみた。

『銀の匙』の影響で、わたしの興味は主に
「生き物を食べるために育てること」「他の生命をもらって生きること」
ということについて向いていて、著者の内澤さんの主眼である
「屠畜に関わる人間に対する差別的な感情」「肉食についての文化の差異」
とは微妙にズレていたのですが、
世界各国の屠畜事情、文化の違いについて克明に書かれていて、とても面白かったです。

例えば、イスラム教圏である中東には、
犠牲祭という大きなお祭りがあります。

ざっくり要約すると、メッカへの巡礼が無事に終わったことへの
感謝の意を表して生贄を捧げる行為にあやかり、
巡礼月にメッカに巡礼に行かなかった(行けなかった)世界各地のイスラム教徒たちが
それぞれの家や地域で生贄をアラーに捧げること、それが犠牲祭です。
(文庫版p111より要約)

イスラム教徒にとっては、ラマダン明けの祭りと並んで大変大事な祭りらしい。
しかし、例えばイスタンブールでは、トルコがEUに加盟したことによって
「犠牲の動物は決まった公式のところで買うことが義務づけられ、
屠畜場以外の場所で、免許のない人間が犠牲を行うことは禁止」されてしまった。
今まで各家庭で行われていた(からこそ意味があった)犠牲を捧げるという行為が
事実上、形式的なものになってしまった。

なぜ禁止されたのかというと、衛生上の問題などもあるでしょうが
動物の喉をナイフで切ることを残酷な虐殺行為とみなして、西洋諸国の
動物愛護団体や政府が犠牲祭にクレームをつけたことが要因の一つらしい。


これを読んで、思わず「うーん」と唸ってしまった。


「かわいそうだから私は殺さない、肉を食べない」という理屈はわかる。

「生き物を殺すなんてかわいそう!生きたまま頸動脈を切るなんて残酷だ!」
というのも、まあ、納得は出来ないがそういう心理はわからなくもない。

けれど、システム化された屠畜場で電気ショックや二酸化炭素で気絶させた動物を(殺して)
食肉にし、清潔にパックされた状態で整然とスーパーに並んだそれを買い、
冷蔵庫に入れ、時には「使い切れなかった」「忘れていた」といっては廃棄する。


それは“残酷”ではないのか?


どこの先進国でも、食品の廃棄率は問題視されている。
わたし自身も、肉に限らず食材を無駄にしたことがないわけではない。
自らの手で動物を屠り、他の命を食べて生きていると五感で体感しながら
生きている人々は、肉=命、を食べずに棄てることはあるだろうか?



色んなことを考えさせられる、ものすごく密度の濃いルポでした。

イスラム圏に限らず、モンゴルだのチェコだの、ありとあらゆる国へ
単身乗り込んで行って取材する内澤さんのパワーがすごい。
どこの現場でも、写真はやはり嫌がられる(禁止される)事が多いらしく、
ところどころに挿入される精密でどこかユーモラスなスケッチも
内澤さん自らの手によるもの。

それと、内澤さんの一本筋の通った考え方や、
でもそれを決して他人には押し付けない、しかし理解してもらおうという努力や
他の文化や屠畜を行う人々への、最大限の敬意を払った取材の姿勢などが
とても好きだし、それでなければこの本もここまで面白くはなかったと思う。

かなり長い、内容の濃い本ですが
(わたしも秋に読み始めて、途中で疲れて読み終えたのは年越してから。)
出来ればいろんな人に手に取ってもらいたいです。


海賊女王(上) 海賊女王(下)

十六世紀。スコットランドの高地に牧童として生まれたアラン・ジョスリンは、十七歳で戦士集団に加わり、アイルランドに渡る。そこで出会ったのは、オマリーの氏族の猛々しくも魅力的な男たちと、赤い縮れ毛を短く切った、十歳の少女グローニャ。闘いと航海に明け暮れる、波瀾の日々の幕開けだった―。

もうね、わたし、死神と契約して
残り寿命の半分を皆川先生に捧げたい。


残った半分の寿命で著書を読みます(・∀・)

いやあ、参ったねえ。
『双頭のバビロン』の読書メモでもすごいすごい言ってましたが
これはなんというか、すごいというより凄まじい。
スケールが大きすぎるよ・・・。

16世紀末、エリザベス1世が統治するイングランド。
海では女王の私掠免許を受けたフランシス・ドレークやジョン・ホーキンスらが
スペインの艦隊や商船を襲い、イングランドの国庫を潤していた。

エリザベス女王の父・ヘンリー8世の時代に巻き起こった
プロテスタントとカトリックの宗教改革(対立)が
イングランドとアイルランドの対立と支配をも激化させる中、
やがて「海賊女王」と呼ばれるようになるオマリーの族長の娘・グローニャの、
一生を海と闘いに捧げた壮絶な運命の幕が開ける。


『双頭のバビロン』より、歴史に基づく部分が多く、
その史実とフィクションの織りまぜ方が巧妙というか絶妙で、
自分が今読んでいるものこそが真実なのだと錯覚させるパワーがある。
その、作家の手のひらの上でころころと転がされるその心地よさったら。

御年80を越えてこの大作を生み出すエネルギー、はんぱない。
皆川先生、どうか末永くご健勝で、読者をころころと手のひら転がしてください!!
わたし、思いっきり転がる覚悟、出来てます!!(o;∀;o)

(五体投地)



以下、内容に触れる感想は折りたたみます。↓
(思いっきりネタバレしてます)

読み終えて、まずすごいなーと思ったのは
エリザベス女王側(宮廷サイド)の視点となる官僚のロバート・セシルと
グローニャ側(アイルランドサイド)の視点となる海賊アラン・ジョスリンという
対極にある2人の男のキャラクターの巧さ。

全体の2/3ほどは、ほぼグローニャの生涯に費やされるにも関わらず、
この2人の男にそれぞれの主である2人の女王を語らせることによって
2人の女王の対比をずっと意識させるような構造になっていて、
かつ、そこここに爆弾が仕掛けられている、という・・・。

終盤、グローニャがエリザベスに謁見する場面で
2人の女王の会見がどんなものであったのか、何を話したのかが
バッサリはしょられているところがまたすごいんだよね!

なんとなくだけど、この場面は何度も書いたんだけど
結局お蔵入りになったんじゃないかなって勝手に思ってる。


ただ一つ残念だったのが、『双頭のバビロン』で
どんでん返しというか、ものすごい人物トリックに衝撃を受けたせいで、
冒頭の思わせぶりな伏線と、主人公格のアランの弟・ロイが
早々に舞台から姿を消してしまうことに
最初から数人のキャラクターの素性を疑いながら読み進めてしまったので、
ロイの再登場にもオーランドの正体にも
「ええっ!?」という衝撃より「ははあ、そう来たか・・・」という
感覚のほうが強くなってしまったことかなあ。

目くらましのためか、割とどいつもこいつも怪しいので
(そもそも登場人物がバビロンとは比較にならんくらい多い;)
ハッキリと「あ、こいつや!」とわかったわけではないんだけど、
やっぱり衝撃度はかなり緩くなってしまった。
まあこれはファンである以上仕方のないことか・・・。

ラスト、オーランドはあの地で心の平安を覚えることは出来たんだろうか。

ネルに息子だと告げずとも、アランの家族の一員として
少しでも幸福を感じることは出来たのかな。

もし叶うならば、オーランドが生まれてからセシルに仕えるまでの
外伝的なものを読んでみたいなあ。
歴史の闇に葬られた、女王の血を引く美貌の青年とかもうね、
キャラクターとして好きすぎて!!!(*゚∀゚)=3

図説 世界史を変えた50の動物

動物の興味深い物語を美しい写真とともに紹介。
人類の発展に大きく貢献し、生活様式に多大な影響を与えた動物と、
人間とのかかわりを、幅広い視点からとらえる。

エリック・シャリーン 『図説 世界史を変えた50の動物』読了。

これめっちゃおもしろかった。
ミツバチのとこだけでも10回くらい「へぇ~」ってなった。

タイトルは50の“動物”ですが、昆虫や魚介類も含まれます。
フルカラーで写真や挿図も豊富で、どの項目も知識欲と好奇心を
存分に満たしてくれるエピソードばかり。
子供の頃、子供向けの図鑑をめくりながら未知との遭遇にワクワクした
感覚を思い出します。


上質な、大人向けの図鑑という感じ。
装丁もちょっとレトロで雰囲気があって、さすが原書房だなーと。
本の佇まいがとてもいいです。

このシリーズ、著者は違いますが鉱物・機械・植物・鉄道とあるみたい。
鉱物と植物もいつか読みます。


図説世界史を変えた50の鉱物図説世界史を変えた50の鉱物
(2013/01/24)
エリック シャリーン

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図説世界史を変えた50の機械図説世界史を変えた50の機械
(2013/09/12)
エリック シャリーン

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図説世界史を変えた50の植物図説世界史を変えた50の植物
(2012/09/18)
ビル ローズ

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図説世界史を変えた50の鉄道図説世界史を変えた50の鉄道
(2014/01/24)
ビル・ローズ

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12月まとめ。

【本】 8冊

ログ・ホライズン1 異世界のはじまり逆回りのお散歩ゆずゆずり (中公文庫)おわりの雪 (白水Uブックス)あのひとは蜘蛛を潰せない連れ猫ランチのアッコちゃんArknoah 1 僕のつくった怪物

挫折本

紙の民紙の民
(2011/07/26)
サルバドール プラセンシア

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今年の年末はわりと時間があったというのに
体調崩しかけたりしてあまり読めなかった(⊃д⊂) ダメな子・・・!

『紙の民』はなんかすごく面白い作風だったんだけれども
奥さんに逃げられて鬱になった父ちゃんと幼女の二人旅(すごく乱暴な要約)
が哀しすぎてギブアップしました。あの紙の女の人どうなったか気になる。



【コミック】 46冊

終電にはかえします (ひらり、コミックス)きのう何食べた?(8)限定版 (プレミアムKC)カプチーノ 1 (ビームコミックス)くーねるまるた 3 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)&(7) (フィールコミックス) (Feelコミックス)余命¥20,000,000-(1) (KCx ITAN)きぐるみ防衛隊(1) (KCx N)IPPO 2 (ヤングジャンプコミックス)うどんの国の金色毛鞠  3 (BUNCH COMICS)ログ・ホライズン にゃん太班長・幸せのレシピ 1 (B's-LOG COMICS)銀のスプーン(8) (KCデラックス)となりの外国人(2)シャイニードール(1) (講談社コミックスフレンド B)リメイク(2) (エデンコミックス) (マッグガーデンコミックス EDENシリーズ)あの子の家 (リュウコミックス)流れ星レンズ 8 (りぼんマスコットコミックス)箱庭ヘブン(2) (Be・Loveコミックス)ヒレントリップ(2)<完> (デザートコミックス)とりかえ・ばや 3 (フラワーコミックスアルファ)2DK 2013 WINTER (モーニングKCDX)ワカコ酒 2 (ゼノンコミックス)花ちゃんとハンナさん (KCデラックス)月影ベイベ 2 (フラワーコミックスアルファ)かくりよものがたり 1 (ジャンプコミックス)なかじまなかじま 2 (花とゆめCOMICSスペシャル)星空のカラス 3 (花とゆめCOMICS)「あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。」 (花とゆめCOMICS)イノサン 3 (ヤングジャンプコミックス)DOGS/BULLETS & CARNAGE 9 (ヤングジャンプコミックス)森文大学男子寮物語 (Feelコミックス)Under the Rose (8) 春の賛歌 (バーズコミックス デラックス)LOVELESS 12巻 限定版 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)オオカミ少女と黒王子 8 (マーガレットコミックス)青空エール 14 (マーガレットコミックス)ひるなかの流星 8 (マーガレットコミックス)猫と私の金曜日 3 (マーガレットコミックス)日々蝶々 6 (マーガレットコミックス)僕のおとうさん 3 (マーガレットコミックス)暗殺教室 7 (ジャンプコミックス)あかいいと 4 (Cheeseフラワーコミックス)まめねこ2 ごはんだよ~宇田川町で待っててよ。 (Feelコミックス オンブルー)愛蔵版 動物のお医者さん 3 (花とゆめCOMICSスペシャル)愛蔵版 動物のお医者さん 4 (花とゆめCOMICSスペシャル)愛蔵版 動物のお医者さん 5 (花とゆめCOMICSスペシャル)愛蔵版 動物のお医者さん 6 (花とゆめCOMICSスペシャル)

おすすめの1巻とか。

終電にはかえします (ひらり、コミックス)終電にはかえします (ひらり、コミックス)
(2013/11/30)
雨隠 ギド

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『甘々と稲妻』のーギドさんのー百合だよう!百合だよう!!!

「ずるい!
  バカッ
   かわいいっ」

ってもうね、おまえらがかわいいわ!!!!
みんなまとめてぎゅうぎゅうしたいです(*ノェノ)

表現としてはかなりソフトな百合なので、百合を読まない人にも
おすすめです。かわいいよかわいいよ!

きぐるみ防衛隊(1) (KCx N)きぐるみ防衛隊(1) (KCx N)
(2013/12/06)
星野 リリィ

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ま、まずはこちらのPVをご覧ください( *´Д`)つ



星野せんせいのー描くー女の子がー
わたしは大好物だああああ!!!


手足も腰も細っこくてパーツがきゅきゅっと愛らしくて、
上唇のかすかなトーンがえろい!!すごく!!

主役のはっかちゃん&ジンジャーという、お元気美少女&口の悪い正統派イケメン
もいいけど、おちょーしもんバジリコ&ツンツン美少女のばらの組み合わせが
どストライクです!!ありがとうございます!!!(゚▽゚*)

セーラームーン→レイアース→シュガシュガルーン
という「戦う中学生ファンタジー」というなかよしのお家芸の流れを
バッチリ組んでいますので、ぜひともこれはアニメ化を!!!
ていうか、なかよしが星野さんを連載に招いた時点でアニメ化前提って気がするわ。

かくりよものがたり 1 (ジャンプコミックス)かくりよものがたり 1 (ジャンプコミックス)
(2013/12/19)
藤崎 竜

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「お力」を宿すカミツヨミドの姫・アメと彼女の幼馴染のサルタヒコ。
二人の使命は 現界(あらわよ・人の世界)に現れる怨霊の鎮魂。
フジリューの新作は、荒ぶる神(怨霊)を鎮めるバトルファンタジー。

世阿弥や卑弥呼、タケミカヅチなど歴史上の人物や神様などが出てきますが
そこはそれ、卑弥呼の予知能力を最新技術で映像化(笑)したり、
サルタヒコがサイボーグ化されていたりとフジリューの超解釈が炸裂です。
あとやっぱりこの人のデザインセンス、好きだなあ。弁慶ちょうかっこいい。

『星空のカラス』『イノサン』『ひるなかの流星』も巻を重ねるごとに
面白さが加速してたまらんです。
星空のカラスもっと売れていいのに・・。いまいちブレイクしないねえ。



【アニメ・特撮】

☆10月開始分・完走
「境界の彼方」「ぎんぎつね」
「アウトブレイク・カンパニー」「のんのんびより」


☆継続視聴中
「キングダム」(地上波)
「ドキドキ!プリキュア」「獣電戦隊キョウリュウジャー」
「凪のあすから」「キルラキル」「ストライク・ザ・ブラッド」
「ログ・ホライズン」「東京レイヴンズ」「仮面ライダー鎧武」
「弱虫ペダル」(録画済未視聴)

こうやって見ると今期は2クールのが多いなぁ。
ストブラはほそやん目当てで観てましたがちょっと挫折気味。

「ぎんぎつね」は夏越の祓でシメ。ちょっと時期が合ってなかったけど
すごくきれいにまとまってて、かなりいい出来だったと!
まことはかわいいし、ぎんたろはいぶし銀だし、
関さんのお父さんは最高でした娘さんお父さんをください(・∀・)

「境界の彼方」も面白かったー。
最終回の「うれしいなあうれしいなあ」は泣いた。
<微ネタバレ> ラノベのゲス悪玉はSAOのオベイロンが最強かと
思ってましたが藤真の気持ち悪さときたら・・・。
最後、消滅したはずの未来がなぜ復活したかという点について
なにも説明がなかったんだけど、続編はあるのかな?

<ネタバレおわり>

「キルラキル」が相変わらず最高です。次クールも楽しみ(゚▽゚*)
紬がかなり好きなのでもっと出てほしいー。