中山可穂 『悲歌』

悲歌 (角川文庫)

音楽家の忘れ形見と愛弟子の報われぬ恋「蝉丸」。隅田川心中した少女とその父の後日譚「隅田川」。変死した作家の凄絶な愛「定家」。能に材を採り、狂おしく痛切な愛のかたちを浮かび上がらせる中山可穂版現代能楽集


「文庫版あとがき」がショックすぎた。

なかなか新刊をお届けできなくて、すみません。
これだけ長くスランプが続くと、各出版社にも見捨てられつつあり、もしかしたら紙の本でお目にかかるのはこれが最後かもしれません。

中山さんんん・・・・!(。´Д⊂)
たしかに寡作ですけども!!そんな・・・・!!

作者自らが“見捨てられつつあり”って言っちゃうのって相当な状況だろう。
スランプなあ・・・。しんどいなあ・・・・。


確かにこの方が書くのって、破滅願望を抱いているのに妙に理性的で
おかしくなっちゃえば気が楽なのに、ってくらい苦しみ抜きながら
生きる人間の話ばっかりなんで、長編読むとドっと疲れるんだよね。
書いてるほうも相当消耗するだろう。(確かそんなあとがきも読んだ)

『感情教育』かなんか読んだ時、感情移入しすぎて引き摺られちゃって、
ちょっと鬱っぽくなったこともあるもんなー。

でもなんていうかなあ、この独特の重みというか
“抒情的”というのか、この雰囲気って他の作家にはない。

この『悲歌』も能楽をテーマにした「隅田川」「定家」「蝉丸」の三篇で、
どれも決して報われることのない激しい恋とその破滅が描かれてるけども
どこまでも美しく、しみじみと哀しい。
まさに古典芸能の“わびさび”というやつだと思う。秋の夜長にオススメしたい。


中山さん新刊待ってます(。´Д⊂)
かならず買いますから!買いますから!!(´;ω;`)


0 コメント:

コメントを投稿