大平しおり 『リリーベリー―イチゴショートのない洋菓子店』

リリーベリー―イチゴショートのない洋菓子店 (メディアワークス文庫)

大平しおり 『リリーベリー―イチゴショートのない洋菓子店』読了。

「みなさんには、ケーキのように愛おしい宝物はありますか?」―大切な想いが込められたものには、必ず他人を魅了する力があるといいます。女子大生・中屋明海が訪れた噂の洋菓子店「リリーベリー」は不思議な店でした。一年間限定開店、店に置かれるケーキは一日一種類のみ、そして、スイーツの主役であるイチゴショートがないこと。そんな店に疑問を抱く明海でしたが、ある事件をきっかけに、問題の店のパティシエ兼青年店長・竹下望と一緒に働くことになってしまい…!?一軒の洋菓子店に纏わる、愛おしい物語。

訳アリのイケメンパティシエと意味深な店、巻き込まれていく元気な女の子、
紆余曲折を経て犬猿の仲が次第にラブい展開に、というのは
少女マンガの黄金パターンのひとつですが、
これはディティールやエピソードのいっこいっこが丁寧で
キャラクターも魅力的なので割と面白く読めました。佳作。

ビブリアの大ブレイクで、さらに一般文庫とのボーダーが薄くなった感がある
メディアワークス文庫ですが、ビブリアやミステリ系で路線を固めず、
こういう新人作家さんもガンガン投入していってるところは好感が持てます。

ただ、これに限ってはイラストレーターの選択がちと失敗だったかも。
イラスト単体ではかわいいなーと思うし好きなテイストなんですが、
中身のイメージと合ってないと思う。
特にメインキャラであるパティシエの竹下くんは、
表紙イラストから受ける第一印象が邪魔をして、小説のキャラクターイメージが
うまく定まらないという、本末転倒な状態になってました。
(あくまでわたし個人の印象っす)

スクエニや角川女子系でなく、マーガレットやフレンドとかの
フツーの少女マンガ系のイラストレーターさんのほうがしっくり来たと思う。
イラストとしては目を惹く訴求力のある表紙なので、失敗とも言い切れないが。
ううーん、難しいもんですね。



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