藤野可織 『いやしい鳥』

いやしい鳥

鳥に変身した男をめぐる惨劇を描いた文學界新人賞受賞作「いやしい鳥」、絶滅したはずの恐竜に母親を飲み込まれた女性の内面へ踏み込んだ「溶けない」、愛とヴァイオレンスが奇妙に同居する「胡蝶蘭」の三作を収録。

藤野可織 『いやしい鳥』 読了。
第103回(2006年) 文學界新人賞受賞作。

思ってたのと!!違った!!!

だってほらあー、芥川賞の時の写真がさあー、
白いシャツがぱりっと似合っててどことなく本上まなみを思わせる
楚々とした御嬢さんぽいあの人が!!
こんな気持ち悪い話書くとは思わないじゃない(。´Д⊂)


[ネタバレあり感想 ↓]
表題作の「いやしい鳥」は、おそらく誰もがカフカの『変身』を
思い起こさせると思うんだけど、わたしはずっと
シュヴァンクマイエルの「悦楽共犯者」を思い出して
気持ち悪くて泣きそうでした(ノД`)つか、泣いてるよ・・・。

みなみ会館のポップコーンナイト(オールナイト覆面上映会)
で「悦楽共犯者」観てからトラウマなんじゃーい!!

[ネタバレおわり]

ただ、むちゃくちゃ上手い。
まあストーリーの「先が気になる」テンションのせいもあるけど、
途中でお茶も飲めないほどグイグイ引き込まれた。

同時収録の「溶けない」「胡蝶蘭」は「いやしい鳥」ほどアレではないかな・・
と恐る恐る読んだけど、まぁ似たり寄ったりのテンションでした。
しかし完成度はべらぼう高い。

ちょっと茶目っ気がある分、最後の「胡蝶蘭」が一番好きかも。
ふーやれやれ、デビュー作がこれでは『爪と目』は一体どんな・・・!



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