長野まゆみ 『チマチマ記』

チマチマ記


長野まゆみ『チマチマ記』読了。

しろっぽいクリーム色の毛並に、おなかにひとつ、
キャラメル色(または、柿あんこ)の斑があるぼくはチマキ。
鼻の先だけしろい、チョコレートブラウンの弟はノリマキ。

猫の兄弟が暮らす宝来家には、小巻おかあさんをはじめ、
まかないのカガミくん、生意気な才女だんご姫、
すてきなマダム日奈子や油断のならない男・桜川くん、
そして謎の男、ジャン=ポールといった個性的な人達ばかり。

カガミくんの作る、ヘルシーかつ美味しいごはんを中心に、
宝来家の人達の四季の暮らしをチマキが綴る、「チマチマ記」


うぐう、腹が減った・・・・(⊃д⊂)


長野まゆみと言えば、曹達水、蜂蜜麺麭、檸檬水
(※シトロン・プレッセと呼ばなければいけない。)
レンズ豆、シトロネル酒!・・・・ で  す  が
長野さんもお年を召すにつれて和食に目覚めたのか、
いいかんじに和洋折衷された凶悪に美味しそうなごはんが!
これでもかーこれでもかーとわっさわっさ出てきます。

例えばね、冒頭のメニューですよ。

Early spring 朝ごはん

鶏ごぼうのりんご炊き合わせ
しらすぼしふりかけブロッコリー
玄米ごはん


しかもこれを作っているのは、小巻おかあさんでなく、
いつもパリっとした真っ白いおしゃれなシャツを着た、
指も髪も細いスリムなメガネ男子、カガミくん。
おいおいー、こんな男子がこんなすてきな朝ご飯用意して現れたら
うっかり求婚しちゃうじゃないかよー。

まあそこはそれ、アレです、残念ながら長野さんの書く
男子は究極ファンタジーであるからして。
久々にBL色のなさげな長野さん・・・と思いながら読み始めましたが
しれっとさ、しれっとねー、やっぱりねー、そうだよねー、という展開に。
ただまあ、小説現代連載ということもあってか、かなりライトな描写であるので、
気にしなければさらりと流せる程度。

カガミくんの作る、旬の食材を使ったヘルシーで栄養たっぷりの
人間ごはん+猫ごはん、それに食にまつわる薀蓄もたっぷりで、
猫と美味しい物好きにはたまらんお話です。



*.....*.....*.....* メニューのメモ *.....*.....*.....*

☆たらのすり身のふわふわ団子
(たらと山の芋と地粉をすり鉢ですって、ふっくらさせたのを
 スプーンですくって昆布とかつおだしの澄ましの中へ落とす)

☆鶏ごぼうのりんご炊き合わせ
 (鶏、ごぼう、りんご、しょうゆ、バルサミコ酢)

☆春野菜のドライカレー&黒豆入り玄米ごはん
 (カレー粉、塩、はちみつ、干しトマト、ピーマン、ドライレーズン他)

☆そばまんじゅう
 (黒糖、おしょうゆ、ヒュウガナツのピール入り)

☆ホタテ貝柱とミックスビーンズのキウイソースマリネ

☆レタスチャーハン
 (玄米ごはん、ネギ油、しらすぼし、いりごま、レタス)

☆ネギ油
 (長ネギをきざんでハーブソルトを振って軽く干す、
 保存瓶に入れて上から油、三日くらい寝かせる)

☆レタスの丸ごと煮込み
 (レタス5分茹でる、鍋にスープ2cm(コンソメでも昆布でも)
  ブーケガルニ、バター、豆の缶詰、オレンジピールかレモンピール、
  ハーブソルト、ベーコンもよし、上からレタス乗せて30分蒸し煮)

☆巣ごもりパン
 (サンドイッチ用パンをプリンカップでチューリップに焼く、
 マスタード、バジル、大豆ペースト、茹でた野菜を詰める)

☆茄子の煮浸し、しょうが汁ぶっかけごはん

☆豚ひき肉だんごのもち米蒸し、穴子棒ずし

☆牡蠣豆腐
 (溶いた卵の中に豆腐と片栗粉をまぶして炒った牡蠣を刻んで入れて
 軽く混ぜ、葛あんをかけて蒸籠で蒸す)

☆ベークド・アップル・サンドイッチ

☆洋ナシのホットスムージィ



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